真鍋博《筒井康隆「スティング富豪刑事」『小説新潮』1976年11月号》

1976（昭和51）年
コピー・スクリーントーン／紙
26.4×18.3㎝
 

真鍋は小説家・筒井康隆の作品の挿絵や装丁などを数多く手掛けています。この作品は後にアニメ化もされた筒井の人気作で、その名のとおり、金を湯水のように使って事件を解決する「富豪刑事」のための挿絵です。刑事が犯人を「スティング（だます）」という小説内で語られる謎解きの世界観を、人や建物などのモチーフを組み合わせてリズミカルに描いています。線描、スクリーントーン、ベタ塗を併用した、表情豊かな墨の表現です。