所蔵作品について

 古代から瀬戸内海交通の要所として栄え、これまで多くの文人・画家の輩出や来訪があった愛媛の地は、瀬戸内海の島々や石鎚山などの豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、温厚できめ細かな県民性を育んできました。このような歴史と風土から生まれた愛媛の伝統的な文化を受け継ぎながら、豊かで個性的な愛媛の芸術文化を創造するため、愛媛県美術館では、下記の収集方針に基づいて、作品の収集を行っています。
 収集した作品は、コレクション(所蔵品)展にて入れ替えながら公開しています。

基本方針

  1. 国内外の優れた作品の鑑賞を通して、県民の審美眼や美意識の涵養を図るため、美術史上重要な作家及びその動向を知る上で欠くことのできない作家の作品及び関連資料を収集する。
  2. 本県出身作家及び本県ゆかりの作家を顕彰することにより、本県美術の流れを県民に理解していただくため、本県出身作家及び関連作家の作品並びに関連資料を収集する。

重点方針

(1) 国内外の優れた作品

  • 19世紀以降現代にいたる美術史の流れを辿れる国内外の優れた作品を中心に収集する。さらに近代の作品をより広い視野でとらえるために18世紀以前の作品も収集の対象とする。
  • 今日という時代を刻印する作品を収集する。

(2) 本県出身作家及び関連作家の作品と関連資料

  • 松本山雪を基点として、関連する近世絵画を収集する。
  • 大智勝観、矢野橋村をはじめ、関連する日本画を収集する。
  • 中川八郎、中野和高、野間仁根らをはじめ、関連する絵画を収集する。
  • 日本の前衛美術における柳瀬正夢の位置を重視し、その作品及び関連する作品等を収集する。
  • 杉浦非水、真鍋博をはじめ、デザインに関連する作品等を収集する。
  • 畦地梅太郎を中心として、関連する版画を収集する。

主な作品紹介

美術品等の特別利用について

ご相談窓口

愛媛県美術館の美術品等を閲覧、複写、撮影、模写、模造等又はこれらにより得たものの展示若しくは刊行物への掲載(以下、「特別利用」)を希望される場合は、下記の手続きが必要ですので、事前に美術館の担当窓口とご相談ください。

お問い合わせ先089-932-0010(学芸課)

特別利用の申請方法について

利用希望日の1か月前までに申請書を提出してください。
申請書の提出にあたっては、 記入例をご参照ください。
なお、利用にあたり著作権者の許諾が必要な場合は、著作権者の承諾書(任意)を申請書に添付し、 提出してください。

特別利用料についての納入及びその減免について

営利を目的とした特別利用をしようとする方からは、以下のとおり納入いただきます。申請内容について許可となりましたら、当館より許可書と納入通知書を送付いたします。納入通知書のとおり特別利用料をお振込みいただき、納入確認ができましたら、ご利用いただくことができます。

なお、
1.教育、学術上の調査研究又は啓発のために行う者で、特に認めたもの、
2.博物館の広報に関し効果があると認められる用途に供することを目的とする者、
3.その他、必要と 認める場合は、特別利用料が免除となることがあります。

利用区分 特別利用料(1点1回)
閲覧 550円
模写・模造 5,500円
撮影・複写 5,500円
原版使用 5,500円