1897(明治30)年 紙本墨書/軸三幅対 (各) 166.5×89.4㎝ 堂々とした筆運びと余白と字の絶妙なバランスが見どころになっている作品です。 福禄寿は、中国では道教において、日本でも七福神の一人として信仰を集めた神様ですが、3つの文字はそれぞれ、「福」は幸福、「禄」は財産、「寿」は長寿をも意味しています。作者の米山は、幕末から明治時代にかけて、松山の地で神官として一生を過ごした人物ですが、酒に酔った状態で書いた独自の奔放な書が高い評判を呼びました。