クロード・モネ《アンティーブ岬》

1888（明治21）年
油彩／画布
65.0×92.0㎝

フランスの画家モネが細やかな筆触で南仏の明るい海景を緻密に表現した作品です。松の幹に光と影の交錯する様子が見事に捉えられています。遠景の白いタッチはヨットの帆を表していると考えられ、作者の発想の斬新さに驚かされます。
前景に松の木をクローズアップし、後景と極端に対比させることで、臨場感が生まれています。この独特の構図には日本の浮世絵版画からの影響が窺えます。