1955(昭和30)年 多色木版/紙 18.0×18.0㎝ 畦地の版画と文章による画文集として刊行された本書は、全部で20の場面から成ります。九州、四国をはじめに、長野や富山の山々が登場します。丸や三角の幾何学形態に簡略化された登場人物は、ハイキングや温泉、キャンプなど山の幅広い楽しみを満喫しています。また、ここでの版画では、色面を明確に分けず、クレヨンで描いたかのように輪郭をぼかしていることで、「絵本」としての親しみやすさが一層感じられる表現となっています。