11月24日(日)、千住博展の関連イベントとして、千住さんの瀧の作品を意識し、白1色の絵具で描く講座を実施しました。
しかも《龍神》のようにブラックライトで浮かび上がるよう蛍光塗料も使って描きました。
描く道具と言えば筆を思い浮かべるでしょうが、今回はこんなもので描くの?というよう歯ブラシ、金網、ビー玉、ボール、スポンジ、竹、ヤクルトの容器、ススキなどを用意し、どういうふうに使うとどういう筆跡が描けるかをグループで試すことから始めました。
絵を描く道具として使ったことのないものばかりで、参加者は興味津々?不安そう?に道具を手に取り、紙に試します。
グループ毎に使う道具は異なります。
絵具は色としては白のみなのですが、蛍光と蛍光でない2種類の絵具を使いました。
時折、ブラックライトを照らしては確認。ブラックライトを当てて蛍光絵具が発光し浮かび上がる様子を見たとき、お約束の感動の声が上がります。
道具を一通り試した後、試作の絵をブラックライトに当てて、気になる筆跡を示して挙げてもらい、それを描いた人に使った道具や描き方を教えてもらい、筆跡を共有しました。
千住さんの作品で見られた上から流れる滝の描き方について質問があり、その描き方は試作の中で見られなかったので、説明しました。
試作での様々な筆跡を踏まえて、いよいよ各自テーマを決めて、自分の絵を描きました。
イルカと星空、花火、富士山、キツネ、滝など、テーマは様々。
作品が出来上がったときに、今回の講座の発案となった千住さんの作品《龍神》を鑑賞しました。瀧の飛沫の表現は講座で試した絵具をつけた歯ブラシで金網をこすって描いた筆跡に似ていることに気づいたり、水の音を連想したり、照明の変化でイメージを膨らませたりしました。
最後に再びアトリエに戻り、参加者の作品を鑑賞。各自に工夫したところを発表してもらいました。気に入った筆跡を選び、2種類の絵具を使い分け、白一色でありながら白の濃淡や表情豊かな筆跡によりどれも魅力的な作品が仕上がりました。
12月1日(日)に同じ内容で講座を開催します。
興味のある方はぜひご参加ください。